はじめに
多くの学生の皆さんは受験生になると、「塾に行かないと受験に失敗するかも」と思うのではないでしょうか。
私自身も最初はそう思っていたし、塾に行ってる人よりかなり差があると思っていました。
さらに、自分から勉強を始めるのも苦手だったので、そういう面でも塾に行った方がいいと考えていました。
けれど、塾に行かずに過ごした受験期と塾講師の経験を経て、塾では出来ない・見落としてしまう重要な勉強方法があることに気付きました!
そこで今回は、自分の経験を基に、塾では見落としてしまう超重要な勉強方法について紹介していきます!
塾の特徴
そもそも塾ではどのような勉強が行われているか知っていますか?
塾に通ったことがある経験者は分かると思いますが、行ったことがない人はあまりわからないかもしれません。
私も実際に塾講師をするまではあまり分かっていませんでした。
なので最初は、私が塾講師をしていた塾は個別塾の大手であったので、そこでの経験を基に塾の特徴について紹介していきます!
※あくまで自分自身の経験であるため、全ての塾がその通りとは限らないので参考までに聞いてください!
授業をたくさん行う
塾の特徴の1つ目が「授業をたくさん提案・行おう」とするところです。
講習会の期間になると何十コマも顧客に提案することはもちろんのこと、通常の授業であっても少しでも不安な教科があったら「週1を週2にしませんか?」といったことを提案します。
特に受験生の講習期間に提案するコマは、何十コマと提案するため、かなりの授業を行うことを考えています。
1つ注意をしておくと、もちろん提案通りに増やしたりしなくても大丈夫なので、そこは安心してください。
このことにはやはりメリットとデメリットがあります。
まずメリットが単純に「勉強時間が増える」です。
塾で何十コマ、何時間、何日も勉強することは、半強制的にやらされるので純粋に勉強時間が伸びます。
家で勉強することが苦手だったり、集中が続かない人にとっては、塾で先生と一緒に進められるので取り組みやすいですし、すぐに疑問点なども解消できるので、その点でも良いと思います。
デメリットが「塾外でのモチベ低下」と「効率度外視」、「お金がかかる」といった点です。
まず、メリットでも述べたように塾に行くと勉強時間が格段に伸びます。
しかしその結果、「塾でいっぱいやったから、今日はやらなくていいや」と、塾外での勉強に対するモチベが無くなることが多くあるのです。
実際に自分が教えていた子でもそのような子が何人かいました。
そうなると、塾で学んだことを家で復習して、定着させるということが難しくなってしまうため、授業を行っても効果が無くなってしまうのです。
また、塾では「授業数=成績UP」と考えている節があり、たくさん授業を用意しますが、その結果効率が無くなってしまっています。
そして講師の方も、「こんなに授業行っても、もうそんなやることないんだよね」と思うこともあり、最初は効率を考えるのですが、最後の方になると「とりま演習」モーブになってしまい、質が見落とされることもあり、もったいないかもしれません。
そして、塾で授業を行うということはもちろんお金がめちゃくちゃかかります。
普通に数十万とかもかかるので余裕がないと難しいですし、それなら他の教材を1つ買った方がいいのではと思うことも多々ありました。
以上のように、塾は「たくさん授業を行おう」とするのですが、メリットよりもデメリットの方が多いという1面もあります。
多くの教材に触れる
2つ目の特徴が、「たくさんの教材に触れられる」といったことです。
塾では、基本的には授業で同じ教材を繰り返し用いることはほとんどないです。
そのため、1つの教材が終了すると次の新しい教材を使うようになります。
これは多くの教材に触れた方がよい科目にとってはめちゃくちゃメリットになります。
例えば、古文です。
古文は他の記事でも紹介したように、多くの問題に触れるというより、多くの作品に触れておいた方が入試にとても有利に働く可能性があります。
また国語も他の科目よりは教材を回す頻度が速いので、良いかもしれません。
けれど、その反面「繰り返しの復習」が疎かになってしまう面もあります。
1度使った教材は基本塾では扱わないため、使い捨てのようになってしまい、もったいなくなってしまいます。
また、「教材をたくさん使う=教材をたくさん買う」ということでもあり、お金もかかってしまいます。
特に講習期間はたくさんの授業数に加え、教材を買うとなるとかなりの費用になるので、難しいかもしれません。
このように、塾には「教材をたくさん触れられる」という利点がある一方、繰り返しが疎か・お金がよりかかるという大きな欠点もあります。
重要な対策法
それでは、塾に行かないからこそできる重要な勉強法・対策法とは何なのでしょうか?
それは他の科目の所でも言っているのですが「1つの教材を繰り返す」ことです!
勉強で1番重要なことは定着させることです。
そのためにはたくさんの授業を通して、多くの教材に触れるよりも1つの教材を極めた方がめちゃくちゃためになります!
1つの教材を終えたとしても、それをもう一回やったときに満点が取れるのか、何でその答えを選んだのか完璧な理由が言えるのか。
恐らく1回では無理だと思います。
それはつまりやった内容がきちんと定着していないということです。
また、それぞれの教材は問題は違うけれど、扱ってる内容・単元・分野は全く同じです。
なので、1つの教材を極めることができれば、ある程度の問題にも対応できるようになります。
けれど、1つの教材を極めずに別の教材を行っても、前の教材の定着がしっかりとできていないのでまた同じところのミスをしてしまうため、あまり意味がなくなってしまいます。
あくまで1例ですが、この図のよう流れになってしまい、中途半端で次にいってしまうと、時間もお金もかかってしまい、効率が非常に悪くなってしまいます。
だからこそ、重要な受験対策としては、量よりも質を重視した1つの教材を繰り返し行う勉強をしていくべきです!
まとめ
塾に行くことはもちろん悪いことではないですし、確実性で言えば1人で勉強しているよりも、他のことに惑わされることがないので、とてもあると思います。
けれど、その一方で効率が悪い一面があったり、お金がめちゃくちゃかかるといった現実もあります。
なので、1人で勉強できるならばそれに越したことはないですし、なんならそっちの方が自分のペースで、勉強ができるのでいいかもしれません。
また、受験で重要な教材を繰り返し行う勉強法の実践も塾に行かないからこそ、やりやすいのではないかと思います。
だからといって塾を全否定しているわけでもありません。
受験は人それぞれです。自分に合った勉強法を確立して、合格を目指してください!