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はじめに
多くの人の受験生を苦しめてきた現代文。ほとんどの人は「現代文はその時の問題文による運ゲーだから」や「現代文は慣れだから、とりあえずたくさん問題を解こう」といったように考えているかもしれません。
けれど皆が知らないだけで、現代文にはちゃんといつ・どんな時・どんな問題でも点数を取れるようになる秘訣やポイントがあるのです!
今回は、そんな「現代文の解く重要ポイント」を2つ紹介していきます!
その1 現代文を読み進める順番
現代文において重要なポイントの1つが「読む順番」です。
大体の人が評論・小説共に最初から最後までそのまま読んでいると思います。しかし、効率よく解いていくためにはそれでは駄目なのです。
何故なら、評論と小説において、重要なことが違うからです。
評論は、「答え・結論」が重要
小説は、「流れ・話の展開」が重要
そのためこの2つを同じように読んでいては、無駄に時間がかかってしまうのでそれぞれに合った読み方をすることが効率よく解いていくカギになるのです!
1.評論の読む順番
評論における読む順番は「最後→最初」の順番です。
評論において1番重要なことは「結論」です。何故なら、それだけが筆者が評論を通して伝えたいことだからです。それまでにある文章は、あくまで筆者の考えに正当性を持たせるための理由や根拠づけにあるだけです。筆者の本当に言いたいことではありません。
皆さんも授業などで自分の意見を発表する時は、「私は○○だと思います。」だけで終わらず、「何故なら~だからです。」というように発表しますよね?
評論もそれと全く同じです。「『私は○○だと思います。』=最後の筆者の結論」であり、「『何故なら~だからです。』=結論までの文章」という構成になっているのです。
そして筆者の結論を最初に読んで知っておけば、それまでの途中にある説明も何のためにあるのか、何を言っているのか、どのような働きがあるのかわかりやすくなり、評論全体の内容を理解しやすくなるのです!
だからこそ、評論は「最後から最初」の順番で読むことが解くコツです。
2.小説の読む順番
小説の読む順番は「最初→最後」です。
小説において1番重要なのは「話の流れ」です。お話がどのような展開で進んでいったのか、何でそのようなことが起きたのか、といったような物語の過程が大切です。
映画やドラマ、マンガなどのラストシーンや結末だけを言われて、その物語がどのような話なのか、どうしてそのような展開になったのかわかる人はいないと思います。小説も同じ物語なので同じ扱いです。
そして、その話の展開を順序立てて理解し、内容や登場人物の心情などを深めていくためにも、その過程を大事にして読んでいくことが必要なのです。
だからこそ、小説は順番通りに「最初から最後」を飛ばさずに読んでいくことがポイントです。
3.何より問題文から
今まで、評論や小説の読む順番を解説してきましたが、それ以前に意識しておいてほしいことがあります。それは「何よりも問題文」を先に読むことです。
おそらくこのことはほとんどの学校でも先生から言われていることだと思います。
本文より先に問題文を読んでこの後何を問われるのかを把握する事で、本文を読むときに「どこに注目して読めばいいのか」、「どの言葉がキーワードなのか」を知ることができ、めちゃくちゃ読みやすくなります。
逆にこれを実践しないといくら評論や小説を解説したとおりに読んでも、その効果は最大限発揮されず、何となく読むだけ又は全部気になってしまい時間がかかるという事態に陥ってしまいます。
そうならないために、必要な情報の取捨選択のためにも「問題文が全ての最初」を意識して問題に取り組むことが現代文の大前提です!
その2 評論文の内容把握
現代文において、小説よりも特に評論の方が苦手という人が多いのではないかと思います。
私も実際、小説よりも評論の方が点数が低くて、とても苦労しました。
そんな評論でも、その構成に注目し、内容を2つの観点に着目・分類しながら読むことで、内容の理解が完璧でなくても問題が解けるようになります。
その2つというのが
筆者が+に思っていること
筆者が-に思っていること
評論は基本的にはこの2つで構成されています。なのでこれだけを把握し、分類することで解きやすくなります。さらに2つしかないので片方しかわからなくても、もう片方も自動的にわかるのでとても便利です!
1.+の表現
+の表現とは、つまり筆者の肯定や断定の表現のことです。
そして筆者はこの+を主張したいがために評論を展開しています。そのためこの+の主張というものは筆者の考え・結論と繋がっており、同じ方向性の内容です。この+の表現を抑えることで筆者の言いたいことの把握にも役に立ちます。
+の表現の具体例)
「~である。」、「~だと思う/考える。」、「~だ/なのだ。」
「~のはずだ。」、「~にちがいない」など
2.-の表現
-の表現は、つまり否定や疑問の表現です。
筆者はわざと自分の主張とは逆の主張を用いて、それに対して否定や疑問を発することで自身の主張の正当性をアピール・強調しようとします。
逆に言えば、この-の表現がある言葉や文章とは筆者の意見や考えとは逆のことであり、筆者の主張が何なのかわかるようになるのです。そのため筆者の批判的な内容や言葉を読み取ることも評論を解くカギになります。
何なら+の表現を探すよりも、こちらの-の表現の方が本文上だとわかりやすいため、こちらの方に注目する方が自分的にはおすすめです。
何故なら+の表現は事実を示す表現と似ていたり、被っている表現も多いからです。そのため、少しわかりにくいこともあるので、-の表現の方が探しやすいです。
-の表現の具体例)
「~でない。」、「~のはずがない。」、「~のわけがない。」、「~がない。」
「~だろうか。」、「~なのか。」、「~であるか。」など
何となくで解ける
この+と-の表現を抑えるだけで、評論の細かい表現や内容、言葉、具体例などを完璧に理解していなくても、問題が解けるようになります。
何故なら、問題文は本文に関する問題であり、本文に沿って作られています。そのため、問題文も本文と同様+と-の表現に分けることができるので、照らし合わせやすくなるのです。
なので、評論を読むうえでは
筆者が何を良い(+)と主張し、何を批判的に(-)主張しているのか
に着目して読んでいくことが解くコツになります。
まとめ
今回は現代文の勉強法について紹介させていただきました!
現代文、特に評論を苦手とする人はたくさんいると思います。
けれど、どんな問題にも必ず解くコツやポイントは存在しており、それに注意して取り組めば誰でも解けるようになるのです。
なので現代文を苦手とする人は、これを活用して勉強に頑張ってほしいです!
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