【暗記は古い!】今必要な日本史力とその勉強法を解説!

勉強法

はじめに

文系の受験生ならではの科目の1つ、日本史。

多くの人は日本史などの社会系は、暗記系科目として捉えており、どれだけ単語・人物の名前・出来事の名前・地名・法律等施策の名前などを覚えられるかが大切だと思っていると思います。

けれど、それだと大変で効率が悪いのです。

確かに覚えなければならない部分もあります。例えば、文化史などはその最たる例だと思います。でも、全てをただ暗記で挑もうとすると、量も多いです。特に日本史は、受験ギリギリまで履修範囲が終わらないことも多く、時間も足りません。

さらに、最近の日本史の問題は単純に暗記できているか問う問題よりも、資料から読み取ったり、問題文を踏まえて考えさせる問題が多くなってきいていて、傾向も変わってきています。

今回はそんな日本史について、暗記とは別の視点からの勉強方法を紹介します!

日本史に必要なのは2つ

では社会科目、日本史において暗記ではなく、どのような方法で勉強をしていくようにしたらいいのか。暗記以外の方法とは何のか。

それは「流れ」と「理由」です。

この2つを抑えることが日本史、しいては社会科の歴史科目において1番重要な観点です。

これらに注意することで日本史の勉強時間も抑えられるようになり、より効率的で、他の苦手な科目に時間をかけられるようになり、自分のための勉強を行えるようになるのです。

単語などの知識の方は、この2つを把握した後に、「これが○○という政策のことか」、「このことが~という出来事のことなのか」といったように、後付けの方が覚えやすいので、そっちの方がおすすめです!

それでは次に、具体的に「流れ」と「理由」とはどういうことなのかを説明していきます。

流れ

日本史における「流れ」とはすなわち、「歴史の全体的な展開」についてです。

「最初は狩猟ばかりしていた時代で、次は稲作をやるようになった時代で~」といった大まかな文明的な流れから、「この頃は朝廷が一番で、この頃は幕府が中心で~」といった政治的な流れなど様々な流れを追うことです。

このような「流れ」を追うことで、時代の様子がどのように変化していったのか、それぞれの時代がどのようであったのかを大まかなに把握していくことができます。

また、「流れ」に着目することは暗記することよりも容易なことです。何故なら、転換期がどこなのか、何のかを抑えるだけで、大体を把握することができるからです。

ここでいう転換期とは、2種類の時代区分のことです。

1つ目の時代区分とは、古代や中世、近世などの区分で、大きな範囲です。2つ目の時代区分とは縄文時代や、弥生時代、戦国時代などの細かい時代のことです。この2つはそれぞれの特徴毎に分けられているため、流れを把握しやすいです。

細かい方の分け方は、「場所によるものだから関係ないのでは」と思う人もいるかもしれません。けれど、「場所が変わる=時代の中心者が変わる=社会が変わる」ということであるので、問題ないです。

ただ注意してほしいことがあります。それは時代の「流れ」の把握の仕方です。この時に、いきなり「平安時代には○○がいて、この人が~をして、次に××が~で」など細かくやっていたら、暗記と変わりません。なので最初は「平安時代は○○が~をしていた時代」といったように大まかで大丈夫です!

これが「流れ」を重要とする理由です。

理由

2つ目の「理由」とは、つまり「歴史上の人物の動機」のことです。

何故、織田信長は楽市楽座という政策をしたのか、何故坂本龍馬は勝海舟とコンタクトを取るようになったのか。

この何故、「理由」を追及していくことが、日本史の勉強を効率よく進めるための必須事項なのです。「理由」を知ることで、その人物の行動の意味や意義を理解することができ、より定着していくようになるのです。

そして、その「理由」を知っていくために重要となるのが、1つ目の観点の「流れ」です。

「この時代は○○がいて、こんな様子だった」という流れを知っていることで、「だから××はこういうことをしたんだ」というような形で、より「理由」を理解しやすくなります。さらに「理由」がわからなくても、前後の「流れ」を把握していることで、どういう理由で何をしたのかも予測できるようになるのです。

ただ、「理由」を追及する時にも注意点があります。それは「能動的理由」の方を重要とすることです。つまり、「~された理由」ではなく「~した理由」が重要ということです。何故なら、自分から動くという所に、「動かなければならない理由」という大きなポイントが隠れているからです。

以上が、2つ目の「理由」についての説明です。

日本史の勉強法

前項では、日本史の勉強において「流れ」と「理由」が重要という話をしてきました。

けれど、この2つをどのようにして効率的に勉強していけばよいのかを知っていないと、今までと同じただ暗記するだけの方法になってしまいます。

それでは意味がなくなってしまうので、次に「流れ」と「理由」この2つを効率的に把握し、掴んでいくための具体的な方法について、紹介していきたいと思います!

5W1H

1つ目の方法、それは歴史を「5W1H」の形で把握することです。

けれど、日本史で言う「5W1H」は一般的に用いるモノとは異なります。

おそらく一般的に「5W1H」は「誰が、いつ、どこで、だれ、何を、どうした」の形であると思います。けれど、日本史では異なります。

日本史や歴史で必要な「5W1H」は

誰が(WHO)、いつ(WHEN)、どこで(WHERE)、どうして(WHY)、何を(WHAT)、どうした(HOW)

これの形で把握していくことが大事です。また、「いつ・どこで」の部分は無くてもよい時が多々あるので、実際には「3W1H」で把握していくことになるので、より簡単になります。

この形で把握することで、歴史上の出来事を端的にまとめることができるので見やすくなりますし、ただわかりやすいだけでなく、「何故」を追加することで、先程も言ったようにそれぞれの行動の意味を知ることができるので、より定着しやすくなります。

また、この勉強法は、わざわざ1問1答や問題集など新しい教材を買わなくとも、教科書1つあればできる内容です。何故なら、色々書いていてわかりにくいのですが、教科書の書き方自体が大きな「5W1H」の形になっているからです。それを自分がわかりやすいように抜き出し、まとめればできるので、お財布的にも優しい勉強法になっています!

以上が、日本史を勉強する上で重要な形、「5W1H」についてです。

二つの「しりょう集」

2つ目の方法が、2種類の「しりょう集の活用」をすることです。

おそらく社会科目には、教科書以外にもいくつか副教材が配布されると思います。その中で日本史において重要なモノがあります!。

それが「資料集」と「史料集」です!

この2つが日本史の勉強において重要な役割を果たすのです。

まず「資料集」は、多くの人が知っている通り、歴史に関する写真や図、作品、年表などが載ってある資料のことです。

これを使うことで、歴史について字だけではなく、具体的な形や様子を見ることができ、より記憶に残りやすくなります。さらに、年表などもあるので歴史において重要な出来事を「流れ」で、且つ近くの写真と合わせて把握することができるので、とても理解がしやすいです。

もう1つが「史料集」です。こちらは、実際の法律の内容やその時の民衆の気持ちや様子、施政者の意図などが古文のように示されているモノです。

これを使うことで、当時の様子を正確に把握できるようになります。さらに、ただ法律だけでなく、民衆の話や意図なども書かれている史料もあるので、そこから「何故」の部分を把握できるようになります。また文は古文であるので、当時に古文の勉強にもなり、一石二鳥で効率的です!

だからこそ、日本史の勉強においては、「資料集」だけでなく、史料集も加えた「2つのしりょう集」が必要なのです!

まとめ

勘違いしてほしくないのが、暗記はいらないわけではないということです。            日本史の勉強において、暗記はもちろん必要なことです。歴史上の人物の名前などはどうしても覚える必要があります。

けれど、この勉強法を行うことで全てを覚える必要がなくなるようになるのです。

例えば「Aを○○した」と全て覚えるのではなく、Aという単語を聞いて○○がわかる、またはその逆など、それぞれの事柄を結び付けていくことが重要なのです。

入試も0から問いてくる問題はありません。必ずどこかしらに、答えに結びつく手がかりがあり、それを結び付けられるようになれば、完璧に覚える必要はないのです。

つまり1番重要なのは、暗記ではなく「歴史を結びつけること」です。

そして今回紹介した方法は、それを行うのに役に立つと思うので参考にして、受験に臨んでください!

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