【この2つを知れば安心!】古文を簡単に解くための重要ポイント!

勉強法

はじめに

古文に対して、国語と1括りにされているけれど、英語・現代文に加えて第3の言語科目と捉えている人も多くいると思います。

確かに、日本語とは言われていても、今とは異なる意味も多いし、英語のように文法や単語と1から学ばなければならないので、そのように感じてしまうのも無理はないと思います。

けれど、だからといって受験の古文に対して苦手意識を持つのは早いです!

何故なら、受験の古文は重要なポイントやコツさえ押さえることが出来れば、簡単かつ着実に点数を取れるようになるのです!

そこで今回は古文を解くときのポイントの内、特に重要な2つを紹介していきたいと思います!

古文の敬意と主語

古文を苦手とする多くの人の原因の1つが、「敬語」だと思います。

敬語には、尊敬語、謙譲語、丁寧語に加え、尊敬の助動詞や補助動詞、絶対敬語など様々な種類があるため、こんがらがってしまうことが多々あります。

それらの敬語の中で特に難しく、受験生を悩ませるもののが「敬意の対象」だと思います。

「誰から誰への敬意なのか」。問われていることはそれだけなのに、とても複雑で難しいです。けれど、それを知るだけで受験合格への大きな一歩にもなりますし、敬語や敬意の対象を知るだけで、主語を見抜けるようにもなります。

そこでまず1つ目のポイントとして、「敬意の対象と主語の見分け方」について紹介していきます!

敬意の対象

敬意の対象を見分けるときに1番重要なのは、敬語がどこにあるかを判断することです。

つまり、「地の文」にあるのか、「会話文」にあるのかを判断することは、一目瞭然で簡単なことではあるが、1番最初にやらなくてはならない必要不可欠なことでもあります。

まず、「地の文」にある場合

尊敬語だったら、敬意の対象は「作者からその動作・行為をする人」です。
例えば、「帝は朝臣に○○とのたまふ」とあれば、これは「作者→帝」ということになります。

謙譲語だったら、敬意の対象は「作者からその動作・行為を受ける人」です。
例えば、「朝臣は帝に申す」とあれば、主語は朝臣だけれど、「作者→帝」になります。     

丁寧語だったら、敬意の対象は「作者から読者・読んでいる人」です。
例えば、「朝臣が帝に申し侍る」とあれば、「作者→読者」ということになります。

以上が地の文の場合です。

次に、会話文の場合は

尊敬語だったら、敬意の対象は「話し手からその動作・行為をする人」です。
例えば、「姫は我に『帝が朝臣に○○とのたまふ』とのたまはす。」なら、「姫→帝」になります。

謙譲語だったら、敬意の対象は「話し手からその動作・行為を受ける人」です。
例えば、「姫は我に『朝臣が帝に○○と申す』とのたまはす。」ならば、「姫→帝」になります。

丁寧語だったら、敬意の対象は「話し手から聞き手・会話の相手」です。
例えば、「姫は我に『帝が朝臣に○○とのたまひ侍り』とのたまはす。」なら、「姫→我・聞き手」になります。

以上が敬意の対象の見分け方です。以下がまとめたものになります。

また、二重尊敬や全体尊敬などは使われる人が限られています。つまり、これらが使われていれば主語が誰であろうが、登場人物が誰であろうが、天皇や帝、またはそれレベルの人が対象になります。

以上が敬意の対象の見分け方であり、これを見れば見分けられるようになります!

主語の見分け方

次に主語の見分け方です。

源氏物語をはじめとした、古文の物語は主語が省略されたものが多く、それによって読むのが難しくなっています。けれど、主語も敬語に着目すれば、簡単にわかるようになるのです。

やり方はめちゃくちゃ簡単です。主語が省略されていない場面や敬意の対象が明らかな文のところで、誰に敬意を払われているかを確認する。それだけです。

そして、主語が省略されており、敬語がある場面を見つけたら、その敬語の敬意の対象を頼りに主語を見抜くことができます。

具体的には、「主語無し敬語有の文発見→前の文で大臣への敬意を確認→主語は大臣」というようなステップになります。

主語がない文には、必ず読み解くヒントがあります。何故なら、主語がわからないままだったら昔の人も読むことができず、現在まで名作として残りません。主語が無くても、主語がわかる工夫があるからこそ、読むことができ今まで残っているのです。

そして、その工夫の1つが敬語、及び敬意の対象です。そのため、それらに着目することで主語を見つけることが可能なのです!

古文長文の内容

ここまでは古文の敬語や主語について見てきました。そして、古文においてもう1つ難しい問題があります。

それが「古文長文」です。

いくら敬語や主語について理解できても、1部分では使えても、古文長文全体では通用しないと思います。

けれど、古文長文には現代文とは異なる大きな特徴があるのです。それを知ることができれば、古文長文の内容を完全に把握していなくても、点が取れるようになります。

そこで、次は古文長文ならではの特徴について説明していきたいと思います。

大きく分けて2つ

古文長文ならではの大きな特徴は、内容を「大きく分けて2つに分類できる」ことです!

その2つというのは「恋の話」と「非日常の話」です。

「恋の話」というのは、その名の通り恋愛物語です。これを把握するだけでも、古文の内容把握の問題で選択肢を絞ることができるようになります。また、和歌の8割は恋愛関係のモノなので、それがあるだけで、恋愛の話だと分かります。

ちなみに残りの2割は天皇などとの遊びや自然の情緒を読む詩が多いです。

次に「非日常の話」というのは、人外が登場したり、そのような状況になる物語のことです。例えば、悪霊や人に化けている動物などのことです。これは古文だからこそのジャンルではあるが、これもその生き物が出て何をしているのか、何のためにいるのかを把握するだけで、何となくで選択肢を選べるようになります。

しかも、「何をしているのか」というのも大体「悪さ」か「人に恋する、又はそれによって助ける」の2つなので、予想しやすいです。

以上のように、古文長文の内容はかなり一定のモノが多いので、ジャンルさえ理解できれば何となく内容を把握することができるからです。

特に恋の話が重要

そして、古文長文において特に重要なのが「恋の話」です。

何故なら、先程大きく分けて2つといったけれど、大体が恋の話だからです。

これは有名な受験ドラマ「ドラゴン桜」では言われていたことで、昔の人は今とは異なり娯楽が少なく、暇であったため恋愛をするぐらいしか楽しみがなかったからです。

特に和歌がある話を意識していた方がいいです。

和歌は今でいう所のラブレターにあたるものです。そのため、恋愛話を把握するためにも和歌に関することはよく聞かれる問題でもあります。けれど、和歌においては「誰から誰へ」と「何に喩えているか」を理解すれば問題ないです!

昔の人はロマンチストが多いので、自分の感情を直接は伝えません。そこで花や自然、月など様々なモノに喩えて手紙を送ります。なので、その何に喩えているかを特に意識すれば和歌は何となくで解けるようになります!

以上のような理由で、古文長文においては「恋の話」が鍵を握っているのです!

まとめ

古文は国語扱いされているけれど、全く特徴や対策は異なります。

そのため多くの受験生は古文は難しい、大変という認識を持っていることでしょう。

けれど、しっかりと古文ならではの特徴やポイント、コツを知っていれば、現代文とは異なり容易くかつ、問題よって点数が変わることなく確実に点が取れるようになります。

そして、そのキッカケとして本記事を活用して、受験勉強に臨んでください!

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